ジンバル雲台モニター報告   text=Jung

私は、デジスコ歴1年未満の初心者で、それ以前は約3年間デジ眼+長玉での野鳥撮影を楽しんでおりました。鳥見歴はまだ4年少々です。500mmマニュアルフォーカス+テレコン1.4倍をウィンバリーヘッド+ジッツオ3型に乗せ肩に担いで歩き回るという鳥見スタイルでした。
デジスコにも興味津々だったのですが、当時の標準機クールピクス4300のタイムラグに恐れをなして手を出せないでいました。昨年初め頃からコンデジも高画 素化が進み、タイムラグも少なくなってきたし、デジスコドットコムの製品群も充実してきたので、「トリへの負荷が少ない距離で撮せる」という魅力からついにデジスコの道に踏み込みました。

初めはウィンバリーヘッドにライカ・アポテレビッド77Sを乗せて撮してみましたが、一眼+長玉に比べると軽いため、却って動きがギクシャクしてしまい思うようには撮せませんでしたので、使いやすいと定評のあるジッツオG2380に載せ替えました。
しかしながら一眼時代に比べるとやることが多く・・・トリを導入、パンノブの固定、ティルトノブの固定、スコープでのピント合わせ、ロックをゆるめてフレーミングの微調整、また固定、シャッター半押しでピントの微調整、ズーミング・・・

  『あららレリーズはどこ行っちゃった? ああっカメラの電源が自動OFF!! また露出補正をやり直さなきゃ〜』

両手が宙をさまよい、撮した写真は日の丸構図ばかり・・・デジスコでトビモノなんてまるっきり夢の世界でした。
ウィンバリーヘッドでの撮影の楽さを知っていたので、デジスコでもジンバル雲台はどうしても欲しかったのです。

そして、究具01ジンバル雲台を購入!
初めこそ固定できないことに戸惑いを覚えましたが、フリクションの調整でピタッと止まるし慣れればピント合わせ、フレーミングの調整に神経を集中させることができ撮影時のストレスがほとんど無くなりました。なにしろ動きがスムーズなのが嬉しいです。液晶フードに目を押し当てて、顔の動きでフレーミングを調整するなんてことができちゃいます。

一眼+長玉とデジスコはまったく別物です。焦点距離が長いというだけでなく、液晶画面でのピント合わせなど、慣れないととても使いにくいものです。機材は良いものを組み合わせ、一眼との操作性のギャップを埋めることが、早くデジスコに慣れるコツだと思います。一眼+長玉からデジスコに乗り換えようという方にとっては、ジンバル雲台は必需品と言ってよいと思います。

ライカ・アポテレビッド77Sとジンバル雲台の組み合わせですが、ライカのスコープはプリズム部が下がっているため、本体を整直させて取り付けると仰角が稼げません。そのため90°傾けてロングプレートに取り付ける方法が考えられますが、プリズム部がロングプレートに干渉するため、エツミのクイックシュー等を介して本体の三脚座を嵩上げして取り付けることになります。

その場合、
  1. 横へのオーバーハングが大きくなり、三脚の中心から重心が横へ大きくずれる
  2. ピントノブが左側にくるため、照準機の視野を妨げる
  3. プリズム部の形状からティルト方向のズレやブレに対するサポートがしにくい
等の問題点があります。

そこで、スコープ本体を整直して三脚座を右側に回転させて取り付けました。QB-F51L ロングタイプシューに直付けしますが、このときプレートを傾けてネジ止めします。
こうするとクリアランスがとれるため、仰角は大きくとることができるようになります。
スコープ本体を整直させることで、エツミのクイックシューを使わずとも取り付けられます。ロングプレートに直付けするため左へのオーバーハングが小さくなり、左右の重心もほぼ三脚中心に乗ります。
全景
前景
 
プレートとのクリアランスが小さくなるし、ライカの大きなお尻も支えやすくなります。
後姿
 
重心が上にずれるのが大きな欠点で、ジンバル雲台の考え方から外れることになりますが、元々ライカは重心が低いし、ジンバル雲台のフリクションを調整することで、どの位置でもピタッと止まります。(これは究具01の精度が高いからこそ出来る技だと思いますが・・)
取付

ロングプレートに傾けて取り付ける場合に限りませんが、スコープやカメラの重さを横方向から支えることになりますので、使っているうちにティルト方向へのズレが心配です。そこで、三脚座を挟み込む形でロングプレートにズレ防止のガイドを取り付けました。コルク板を取り去ったロングプレートに穴開け、タップ切りをして2mm厚の真鍮板から切り出したガイドを3mm皿ビスでネジ止めしました。

ヒップサポートは本体の曲面に違和感がなくフィットするようレジンで作り、ロングプレートには6mmビスでネジ止めしました。スコープ本体とは接しているだけで固定はしていませんが、ズレやブレはまったく無くなりました。
 

脱落防止ピンの花形ネジは、ロングプレートが付いた状態だとロックされているか否かが外から見えないので扱い難いと感じました。花形ネジを削って、外からでも方向がわかるように対処しましたが、対策を望みます。
 
機能とは関係ないのですが、ロングプレートの裏面が見えてカッコ悪いので、プラ板からカバーを作って被せました。ロングプレートをジンバル雲台に取り付ける際に位置決めをする目安にもなります。
ここに「究具」のステッカーかプレートでも貼ったらカッコ良いんじゃないでしょうか?(笑)

パーン棒は12φ真鍮パイプを深く曲げ、上向きに曲がるよう取り付けました。こうするとカメラに近い位置にパーン棒が来て扱いやすくなります。
ストッパーのネジをはずしてパーン棒を奧まで差し込み、3×6のホーローネジで締め付けましたが、補強のためパーン棒の端部に10φの真鍮棒を入れてあります。

また、レリーズ保持具をレジンで作り、マジックテープでパーン棒に止めました。照準機も問題なく取り付けられ、両眼視でピント合わせができるようになります。

ジンバル雲台とは直接関係ありませんが・・・
デジスコドットコムのドットサイトステーはスグレモノですが、次のような不満もあります。

1. ボールヘッドが固定しにくく、すぐズレる
 
ドットの上下方向はスコープの光軸に一致していればよいので、上下が可動である必要はない。
(微調整はドットサイトの縦位置調整ネジで一度決めればOK)
左右の調整は、ドットサイトに装備されている「ドット位置調整ネジ」を使えば距離の遠近による調整が可能。
(ただし、六角レンチやドライバーが必要なので、指で回せるよう改造が必要)
  以上からシンプルにステーに固定した方がよいと思います。
(左右の眼球間距離の個人差による調整は出来た方がよいが、ねじ穴を長穴にするだけで対応できるでしょ?)
2. カメラアダプターから大幅に下に張り出すので、雲台から外したデジスコユニットを平らに置けない。アダプター&カメラのユニットをスコープから外した際にも、平らに置けないで不安定。(つまらないことですが、結構気になります)
3. ドットサイトステー&ドットサイトの重さがバカにならない。(前述のように、ライカ使いとしてはカメラ側の重量を少しでも軽減したい)

というわけで、こんなものを作っちゃいました。

少しでも軽量化しようと、小型のドットサイト(Micro Point)を手に入れ、さらにステーも軽量型を作ってみました。

このドットサイトは取り付け部分と底蓋が一体になっていて重いので、底蓋をアルミ2mm板から新製しました。
またドットの横位置調整ネジを交換して六角レンチを使わずに指で回せるようにして、ステーには完全に固定しました。(ドットサイトをバラして、横位置調整用の押しネジを外し、3mmの「ローレットボルト」なるネジの長さを調整、抜け落ち防止のEリングをはめて交換しましたが、結構メンドウ!)
被写体までの距離によって多少調整が必要ですが、指で簡単にドットの位置を決められるようになり十分実用になりそうです。
ステーはカメラアダプターと継ぐ形だと重くなるので、カメラアダプター下部パーツをステーと一体になるようにワンピースで作り直しました。


アルミ20mm角棒からの削り出しです。超小型フライス盤での工作ですが、アルミは粘っこくて削りにくい!!
グラインダーで、カメラ固定用の1/4インチネジの頭を薄くし、これが沈み込むような形で削り出しました。そのため下部に突起が無く、安定した形で置くことが出来ます。
 
 
P-5000に揺れ動いています。このドットサイトステー、使えるかな?
先日、このシステムをフィールドに持ち出しました。ずいぶん歩留まりが高くなったように思います。あとは腕を磨かなけりゃね。



コゲラ
イソヒヨ♀
イソヒヨ♂